とちみつ屋のはちみつは『栃』の花の蜜ですが、はちみつには他にもアカシアやレンゲなどいろいろな種類があります。でも、どうして、ある一つの花の蜜だと言えるのでしょうか?
みつばちにはいちばん効率よく蜜を集める習性があります。たくさん蜜をふく花を見つけたら、近くに他の花が咲いていたとしても無視して、お目当ての花だけを集中して集めるのです。

<栃の花>
栃の木は街路樹などに使われていることもあるので、見たことのある方もいらっしゃるのでは?
栃の花が咲く頃の山には、栃ぐらいしかたくさん蜜をふく花がありません。そして白山ろくには栃の木がたくさん自生しています。みつばちたちはせっせと栃の花の蜜だけを集めますから、この時期に採取したはちみつは栃の花の蜜だけということになります。とはいえ、みつばちのすることなので絶対ではないでしょうし、栃の花のシーズン直前の別の花の蜜が少し残って混ざってしまうことも考えられるので、完全に100%栃の花の蜜だけとは言い切れないのですが...。
栃の花の季節の終わり頃には栗の花が咲き始めます。栗の花もたくさんの蜜をふきますが、栗の蜜は独特の風味が強すぎて、かなり食べづらいです。養蜂家は「酔う」という言い方をするくらいです。(でも、以前、巣箱の中でとちみつと栗の蜜が混ざったものを食べたことがありますが、これはおいしかったです)
栗の蜜が巣箱に入るようになったら、その年のとちみつの採取は終わりです。