みなさまから寄せられたメールに、「いつもスーパーではちみつを買っているけど、あまりおいしくない」とか「味がくどいような気がする」などと書かれていたものがちらほら見られました。でも、スーパーなどの量販店に置かれているはちみつすべてがあまりおいしくないのではありません。
はちみつと称して売られているものは基本的に100%純粋なはちみつなのですが、産地や蜜の採取方法、加工方法に違いがあります。また、店頭に置かれているはちみつは外国産が圧倒的に多いのですが、国産の方がクセが少なく風味が良いと言われています。ラベルをしっかり確認して、国産で産地や生産者(製造元)がしっかりした少々お高いはちみつを購入すればきっとおいしいと思います。

店頭に並べられているはちみつのラベルをよく見てみると、「栃」や「レンゲ」、「アカシア」などの花別の名前が入っているものと、単に「はちみつ」としか書かれていないものがあります。
とちみつ屋のとちみつもそうですが、花別の名前がついているものは、その花の蜜だけが集まるようにその花の盛りの期間限定で採取(採蜜)します。(『他の花の蜜は混ざらないの?』を参考にして下さい)この方法で集めた蜜は余計な味が混ざらないため、まろやかで上品な風味を楽しめますが、どうしてもお値段が割高になってしまいます。
「はちみつ」としか書かれていないはちみつの多くは採蜜時期や花を限定せずに採蜜しているので、いろんな花の蜜が混ざっています。中国産を始めとする外国産のはちみつにこの採蜜方法が多く、安価なのですが、味の方は残念ながらあまり期待できません。
完熟のはちみつには濃度があり、蜜蓋がかかっていたりするために扱いづらく、採蜜に手間ひまがかかります。(『完熟はちみつとは?』を参考にして下さい)そのため、作業効率を上げるために、みつばちが蓋をしてしまう前、つまりまだ完熟ではないはちみつを採蜜し、加熱して濃縮させている場合があります。
また、店頭で結晶してしまうと売れなくなってしまうため、はちみつに含まれる花粉を除去して結晶しずらくするという加工をしていることもあります。
はちみつはみつばちたちが完熟させた時点で味も風味も栄養分も完成している食品です。人間が余計な手を加えれば加えるほど、そのおいしさも栄養も消えていってしまいます。
とちみつ屋のとちみつは栃の花の満開の季節限定で採蜜した完熟蜜を、熱を加えず(結晶をとかすために湯煎にかけることはあります)、余計な加工もせず、みつばちがつくりあげたそのままのはちみつをビンにつめています。ですから、自然の恵みそのものが生きています。